体質改善プログラムは、漢方の考え方に基づいてあなたの不調から、その特徴や傾向を知るものです。不調が続くようであれば、個別に漢方相談をしてもらうことをおすすめします。多くの不調は間違った身体の使い方や生活習慣からきているので、漢方薬を飲みながら生活指導も受けられます。
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漢方・漢方薬の薬日本堂 > 不調でお悩みの方へ > 漢方でダイエット効果は期待できる?減量に向けまずは体質チェックから
痩せられない原因は人それぞれ。
漢方のダイエットは、その原因からアプローチをしていきます。個々の体質や生活に合わせた方法だから、メリットもたくさんあります。
ここでは漢方がなぜダイエットに良いのかの考え方、代表的な漢方薬の解説、ダイエットに成功された事例を紹介していきます。
ストレスや過労、睡眠不足によって「気」が不足し、身体の中をめぐっている「血・水」が滞ってしまい代謝が悪くなると、肥満につながると考えられます。
漢方では症状を「身体からの声(SOS)」としてとらえ、根本から原因を考え、
肥満の特徴や体質に合わせ、痩せやすくリバウンドしにくい身体に改善していきます。
例えば、胃に熱がこもって食欲が過剰な場合は「冷ましてコントロール」
身体が弱って疲れやすく巡りの力がない場合は「滋養強壮」など改善策は様々です。
漢方薬は、その声や体質に応じて約200種類から選定していきます。
それと同時に生活習慣を見直すことで、【摂る→巡る→出す】のバランスを整え、痩せやすい身体へと導きます。
まずは自分の症状タイプを知り、それに合わせた生活習慣を取り入れていきましょう。
なぜ漢方がダイエットにオススメなのか?
それには、4つのポイントがあります。
それぞれについて解説をしていきます。
漢方はご自身のベストの状態へ導くためのお手伝いをしていくものです。
負担になることはなく、むしろ体が喜んでくれるものになります。
しかも漢方で使う素材は、植物の草根木皮(そうこんもくひ)が多いので、
自然の力で、やさしく体を整えていきます。
味や飲み方など、はじめは戸惑う方もいらっしゃいますが、体が喜べば自然に慣れてきます。不安になったらすぐに連絡ください。専門の相談員がしっかりサポートしていきます。
せっかくダイエットを頑張って結果が出ても、リバウンドしてしまったら意味がありません。漢方のダイエットは、体のトータルメンテナンスをすることで、痩せやすく太りにくい体を手にすることができます。
たとえば、むくみが痩せにくい原因となっている方は、水分をため込まずむくみにくい体質へ改善を目指します。
だからといって、食べ過ぎが続いたら太るのは当たり前。
そのためにも、今の生活習慣まで確認し、生活パターンに合った無理のない改善を提案していきます。
漢方薬はやせ薬ではありません。
食事のコントロールと適度な運動は必要になります。
ただ極端なことをしても続かないのは、皆さんも経験積みではないでしょうか。
日常、当たり前に行っている、食事と運動の質を上げることから始めましょう。
そして、自分に合った漢方薬をプラスし体質の改善を目指すことで、より効果的なダイエットが期待できます。
漢方相談では、漢方薬を選ぶだけではなく、生活のアドバイスもさせていただきます。
ダイエット=苦しいではなく、楽しいと思えるようなフォローをさせていただきます。
漢方では、体はすべてつながっていると考えます。
例えば、ホルモンバランスが崩れたまま、冷え症やむくみ、疲れ体質のまま・・・
健康的に美しく痩せることはありません。
漢方は、体全体のバランスを整えていくものなので、体重はもちろん同時に他に気になる症状の改善や予防も期待できます。
まずは、ご自身の生活習慣の確認と自覚症状から、体質を把握することから始めます。
まずは、ご自身のダイエットのタイプを知り、そのタイプに合ったお勧めの生活方法を取り入れることから始めましょう。
漢方薬は専門家の指導の上での服用をお勧めします。
このタイプは、暴飲暴食傾向が強く、辛いものやお酒をよく摂り、食欲旺盛で便秘傾向であることが特徴です。また強いストレスが原因になる場合もあります。
※漢方薬はあくまでも一例です。症状や体質によって漢方薬は
変わりますので、まずは専門家に御相談ください。
※画像はイメージです。
心
気分転換を行い、リラックスして、クールダウンを心がけましょう。
食
辛いもの、お酒、揚げ物、油っこいものを控え、野菜を増やしましょう。
動
激しい運動は控え、散歩などのゆったりとした運動がお勧めです。
休
睡眠や休憩時間を増やし、何も考えず、ゆっくりと深呼吸して、クールダウンしましょう。
おへそとみぞおちの真ん中、おへそから両指幅3本分上がったところ。
食欲過剰による暴飲暴食を、通常の食欲に戻すようなはたらきがあります。
辛いものやお酒、揚げ物、油っこいものを控え、野菜を増やしましょう。
このタイプは、精神面、感情面の影響を受けやすく、食欲や情緒に波があります。胸やお腹が張りやすい、痛むなどの症状を伴うことが多いのが特徴です。
※漢方薬はあくまでも一例です。症状や体質によって漢方薬は
変わりますので、まずは専門家に御相談ください。
※画像はイメージです。
心
気分転換をして、緊張をほぐすように心がけましょう。イライラしないように プラスの考え方や言葉遣いを意識してみましょう。
食
香味野菜(春菊、セロリ、ニラ、香菜など)やハーブ類、柑橘系の果物を多めに とりましょう。シナモンや胡椒のような香辛料類、お酒は適度にとるとよいでしょう。
動
身体をよく動かすこと、特に腰まわりを動かすのがおすすめです。
休
電車内やちょっとした休憩時間を使って、目をつぶり、何も考えず、ゆっくりと深呼吸をしてリラックスしましょう。
内くるぶしの上から指幅4本分上がった骨の後ろ側。
足全体の血行を改善し、血を巡らせて身体を温めます。
リラックスすることが重要、ゆっくりした深呼吸など心を落ち着かせるようにしましょう。
このタイプは、たくさん食べていないのに太りやすく、運動が苦手な方が多くみられます。 新陳代謝の力が弱く、体重が増加するとともに体力が弱っていく傾向があります。
※漢方薬はあくまでも一例です。症状や体質によって漢方薬は
変わりますので、まずは専門家に御相談ください。
※画像はイメージです。
心
気分が落ち込みやすく悩みやすいタイプであることを受け入れましょう。
食
生野菜や果物、冷たいものを控え目に。主食は必要な量をとり、豆類、なつめ、クコの実や動物性たんぱく質を適量とりましょう。飲食物の量を控え過ぎると、巡りに必要な最低限の体力がなくなってしまいます。
動
激しい運動を控え、ヨガや太極拳などのゆっくりした運動を行いましょう。
休
睡眠や休憩時間を増やし、ゆっくり休みましょう。
おへそから指幅1本分上。
全身の水分代謝を高め、余分な水分を排出してくれるため、下半身が太りやすいぽっちゃりタイプのダイエットによいとされています。
太陽の下で、運動をして健康的な汗をかきましょう。
ダイエットでよく使われる代表的な漢方薬を紹介します。
ただし、効能効果だけで選ぶのは注意が必要です。
体質や原因にあった漢方薬を選ぶことが大切なので、専門の相談員に選定してもらうことをお勧めします。
体力が充実していてイライラしやすい方に適した漢方薬で、「気」滞りを解消して巡りを良くする生薬で構成されています。
いわゆるストレス太りに使われる漢方薬です。
便秘がちでわき腹からみぞおちにかけて張って苦しく、便秘がちでお腹だけがポッコリ出ている、がっちりとした筋肉質タイプにオススメです。
ストレスによる暴飲暴食、胃の炎症や常習便秘、高血圧に伴う肩こり、頭痛、便秘、神経症などの不調を和らげます。
便秘にいい生薬が入っているので、便が緩めの方は注意が必要です。
虚弱体質でいらだちや精神不安がある女性に適した漢方薬で、不足した「血」を補い巡らせ、「気」の滞りを解消する生薬で構成されています。
ホルモンバランスの乱れからくる月経痛や月経不順、更年期障害など、女性の不定愁訴改善によく用いられる漢方薬で、応用で「ダイエット」にも使われています。
月経前や更年期のイライラや気分の落ち込み、肩こり、頭痛がする、顔がのぼせて急に汗をかく、逆に手足は冷えるなどの不調を和らげます。
ホルモンバランスを整えることで、やせやすい体質を作ります。
虚弱体質で疲れやすく、むくみがある方に適した漢方薬で、不足している「気」を補い、「水」の滞りを解消する生薬で構成されています。 筋肉にしまりのないポッチャリ体形の、いわゆる水太りに使われる漢方薬です。 余分な水をため込むことでおこる、体が重だるい、雨の日に調子が悪い、関節の腫れや痛み、汗をかきやすい、下半身太りなどの不調を和らげます。
漢方薬と他のダイエットサプリメントの併用は大丈夫ですか?
サプリメントは食品ですので、基本的には併用いただいても差し支えございません。目安量で様子を見ながらお摂りになってください。体調に異変を感じた際は、慎重に摂る必要がございますので、漢方薬のご購入元へご相談ください。
漢方相談では、カウンセリングを通してお客様一人ひとりの症状や体質を確認しながら、それに合う漢方薬のご提案や、体質の根本的な改善のための生活アドバイスを行っています。快適に毎日を過ごすために、漢方相談をぜひご活用ください。
今回の記事では以下の内容をお伝えしました。
薬日本堂株式会社(くすりにほんどう)
1969年創業の漢方専門店。一人ひとりの体質や悩みに合わせて健康・美容をトータルにアドバイスする「ニホンドウ漢方ブティック」「カガエ カンポウ ブティック」「薬日本堂」を全国に展開。その他、ニホンドウ漢方ミュージアム(東京・青山)、薬日本堂漢方スクール、出版・監修、他業種とのコラボレーションなど、漢方・養生を軸とした幅広い事業展開を行っています。 (事業内容はこちら)